犬といっしょに暮らしてみた

犬と暮らしていると遭遇する困ったことを楽しく解決する方法!犬との暮らしを最大限楽しむ方法!そのほか、うちで暮らすお魚さんや多肉ちゃんのこと♥

犬を飼う前も、飼ってからも、いつでも読みたい本

どうしても、何度も読んでも、いつ読んでも(例え電車の中でさえ)泣いてしまう本があります。その話を知ったのは、犬を飼う前だったのか?後だったのか?今となっては覚えていません。本屋さんで手に取る機会もあるかもしれないのでストーリーについては触れません。なんの先入観もなく読みたい方はこのページを読まないでください。予測がついてしまうからです。でも、例え全てのストーリーを知ってから読んだとしても、その悲しみが心から湧き上がるのを、魂が強く揺さぶられるのを止めることはできないと思います。

 

『ある犬のおはなし』

作・絵 kaisei

発行所 株式会社トゥーヴァージンズ

http://aruinu.link/

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私がこのブログで大型犬との暮らしを書いているのは、大型犬との暮らしの理想面と現実面の両方を知ったうえでそれでも『飼おう!』と背中を押せたらいいなと思うからです。

金銭面のこと、

www.inukura.pet

医療費のこと

www.inukura.pet

まだ書けてないですが、お世話全般における労力のこと。

 

これらは、生々しい現実の中で犬を飼うって綺麗ごとばかりじゃないんだよ、ということを自分にも戒める意味でもつづっています。また、犬について何も知らないでブリーダーさん(ちゃんとしたところはそんなことしませんけど)や、ペットショップに

『お散歩は朝・晩の30分だけで大丈夫ですよぉ。』とか

『ちゃんと血統書ついています。健康です。』とか言われてその気になっちゃった。

なんてことがあったらお互い不幸だなと思うわけです。

 

24時間のうち、1時間しか外に行けない生活を自分が続けてみてください。例え身体的に食べて、排せつして、寝ていても、『健やか』で問題行動を起こさない子でいられる保証はないです。『吠える』か『咬む』か『自傷』か『うつろな表情』になってそれはあらわれます。なのに、『この犬、お利口じゃないんです』の一言で片づけられたら…

 

また、血統書はただの系譜です。そんなの見ても、なんだかわかりません。健康な保証なんて一つもありません。ウチの子の血統書は↓ですが、小学校の時の通信簿くらい、その後見返すことのない存在です。

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ただし、大型犬の宿命である『股関節形成不全』の確率という点では多少の判断材料になります。大型犬を飼うにあたってこの病気については飼う前に神経質なほど調べました。何故なら、私は《犬と一緒に走ることを楽しむ》生活がしたかったからです。股関節形成不全について詳しいことは↓のサイトの情報が正しいと思い、熟読しました。

www.jahd.org

 

●遺伝が70%なこと

●大型犬には多発すること

●生後1年から2年たたないと正確に診断することはできないこと

●正常なオスとメスの間に生まれる子も2割~3割は股関節形成不全が生まれること

 

つまり、正常なオスとメスの間に生まれた10頭の赤ちゃんゴールデンの中の2頭は股関節形成不全もしくは、股関節形成不全予備軍なわけです。それが、赤ちゃんのうちには判別できないのです。安易に『大丈夫ですよ』なんて言えるわけないんです、本当は。私がこんなに神経質に調べたのは自分が

『良い飼い主にはなれない』

と自分でわかっていたからです。私は、最初から病気で手がかかる子や、歩くことが苦痛で一生のうち大半が介護が必要になる子、大型犬なのによく吠え、よく咬みつく子などの面倒がきちんと見られるほど優れた人物ではないとわかっていたからです。中には、不幸にもそのように育ってしまった子を引き取って保護できる素晴らしい人がこの世の中にはたくさんいることも知っています。でも、私にはそれをするだけの知識も経験も時間もない。

 

だから、初心者でも扱いやすいという犬種で、可能な限り健康で、ドッグショーに出てチャンピオンを取る犬よりも家庭犬として穏やかな気質を代々受け継いでいる可能性の高い犬を、全力で探したのです。ブリーダーさんも何軒もまわりました。ゴールデンを既に飼っている人に話を聞きに行ったりしました。そして

『むぎと出会ったのです』

 

その後、むぎを迎えに行く直前にどうしてこのタイミングで?という事件が起こり、これはむぎを飼ってはいけないという神様のお告げか?と思ったのですが、その事件は私の中で生まれ自然淘汰されていきました。(このブログはもじゃ(長男)とさる(次男)も読んでいるので、詳しくは書けませんが)深い悲しみはあったものの、神様は人間の子ではなく、むぎを育てよと言ってくれたんだなぁとたくさん泣いたあとに思えるようになりました。

 

なので最初に戻りますがこの本の最後のページが心に痛みます。

 

きれいごとではない。だからこそ『飼えなくなった時』が誰にも訪れうると思います。

そんな時は、

●ペットのおうち

ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】

●ジモティー里親募集掲示板

犬の里親募集|ジモティー

●ペットの命

ペットの命|可愛い犬・猫の里親募集&迷子情報サイト

などの里親募集サイトや、お金はかかりますが里親募集を代わりにやってくれたり、終生面倒を見てくれる老犬ホームの存在も忘れてはなりません。ちなみに、とある老犬ホームでむぎでシミュレーションしたところ、里親募集代行は21万円、老犬ホームに5年間お願いする場合は282万円と出ました。

 

飼い始めるときにこういうことも知っておけば、違う選択肢を選ぶこともあるかもしれないと思い、こういった生々しい金額ものせてみました。

『ある犬のおはなし』

機会があったら読んでみて下さいね😊💕