《途方もなく無駄なことをしている気になるけれど諦めたらそこで終わり》
2018年12月31日から行方不明になり、2019年4月現在少ないながらも目撃情報を頼りにボクサー犬の『モリー』を探しています。そろそろ4か月がたとうとしています。どのような経緯で迷子になったのか?はこちらで書きました。↓
●捜索方法の一つとして情報周知は必須だ
その間に、様々な方法で周知に努め、今日は新聞の折り込み広告も入りました。その結果、
・米軍横須賀基地内の立ち入り出来ないところへも、情報がキチンとインプットされていました。これは、横須賀基地だけでなく、座間、厚木含めてです。横須賀基地に出入りしているだけでベースは厚木という人もいるからです。米軍基地にはなんと犬のシェルターがあります!どこの犬を保護してくれているのか?そこはわかりません。アメリカから来て日本に置いていくのか、日本で飼っていたけれど本国へは連れて帰らないのか?または日本で保護した日本の犬もいるのか?不明です。
・そこから、少し離れた池子米軍住宅のやはり立ち入り出来ない米軍の住宅地内の知人にも聞いてみたところ『まだ、見つかっていないのね?私も心配している。ご主人のFacebookページも見た』とのお返事をいただきました。日本における米軍人コミュニティはしっかり確立されているのでそこで共有されているということは、ここにはいないということになります。
・金曜日に目撃された場所付近で、山に入っていける道の付近の住宅の方への聞き込みをした際にも、『新聞の折り込み見たよ!臆病な犬なんでしょ?でも、犬なんて見かけないよ』と皆さん、きちんと折り込みチラシをご覧になっていました。案外特徴もしっかりとらえている方も多く、関心の高さもうかがえます。ここにも情報は周知されていました。
情報はかなり正確に行き渡っているように感じましたが、中には『見つけたら飼っておいてやるよ。はっはっはっ』と冗談交じりに言ってくださる方も…。『いや、飼わないでいいから、教えて』と思いました。特徴の際立った犬ですから、目撃情報が少ないということは、どこかで飼われているのでは?という線も当初は捨てがたかったのですが、モリーはどうやら一人で生きているようです。日本ではそんなにお目にかからないボクサー犬ですが、アメリカではメジャーな人気犬種。米軍内にいち早く情報を流したのはそのためもありました。
●犬は山道を真っ直ぐ綺麗にトレースする。犬の行動を考える。
《山歩き用のハーネススタイル。犬を担がなければならない時もハンドルがついているので持ち上げられます。》
本日、むぎを連れてモリー目撃情報から推測する行動範囲の一部を捜索しました。人間は踏み固められた道しか走れませんが、犬目線で見るとどこへでも行けそうです。でも、結果は意外なものでした。犬が山道をどのように走るか?を知るために普段は後ろからついて来させるのですが、今日は、むぎを先頭に走らせました。
・道が不明瞭になってる場所でも道らしいところを探して走ろうとする。人間は落ち葉など目に見える情報に左右されて、道をロストするような場面でも、『こっちですよー』と道らしき方向に向かう。ただし、それが正しい方向か?は別問題。(笑)どこへ向かえば正解というものを持たない犬にとって、全方向に行けるのは確かだけれど道なき道をあえて選ぶことはないんだということがわかりました。けものみちというのは、そうやって作られたんですものね、考えると合点がいきます。
・よほどのことがない限り、シングルトラック(トレイルで人1人通れるかどうか?という狭い道のこと)であろうと道を踏み外すことはない。私は、ありますけどね。四つ足は最強です。確かに足元を人間のように確認しながら走るとかしないのでたまにつっかかりますが、4本の脚のどれかでリカバリーするので転ぶことはありません。斜面を落ちるように降りていくことはありますが、犬的には想定内の動きのようです。
・あまり道としてよろしくない、つまり危険そうだったり、大木が倒れていたりするところは自ら率先して行かない。そんな時だけ『オマエ先行けよ』と、私を先に行かせようとする。むぎがビビりだということもありますが、動物は危険を冒してまで先に行く理由がなければ行かないんですね。その理由は、獲物を追うだとか、餌の匂いがするだとか生死に関わる目の前の事実や本能が理由になります。
《こういった道は自分から先に行こうとはしません。写真ではわかりにくいですが、ロープがあるのを見てもわかるとおり、かなりの急登です。》
・何度か走ったことのある道は分岐点に来ると必ず、家の方向に向かう道を選ぶ。つまり、山の下から来て右折すると家、まっすぐ行くと違うところという分岐点だった場合、右折を選び、同じ道を山の上から来ても、左折をきちんと選ぶということ。ただし、家への距離が1kmくらいの山の中の地点。そこから家へは間違えることなく帰宅できる。これは、今回やってみて初めてわかったことでした。いつもは先を走り、後からついてこさせるだけだったので、自分が先頭になった時に選択ができるのだとは知りませんでした。
ただ、これらのことは、犬種にもよるだろうし性格(むぎは慎重派)にもよるし、山を走り慣れているか?にも関係してくるとは思います。猟犬などはもっと道なき道も走れるのだと思います。
●名前を呼ぶのは発見につながりやすい
今日のソーダさんの記事で発見に至った経緯がかいてありました。りゅうたくんも、飼い主であるご主人が名前を呼んだことで出てきてくれたそうです。やっぱり!!飼い主さんの声は特別なんですね!ソーダさん、ちょっと記事をお借りします。
・今日は飼い主さんの声がゲットできなかったので、私と夫で常に『モリー!come!』と呼びながら走りました。飼い主さんがアメリカ人で英語でコマンドを出すので、なるべく発音も気を付けよう!(笑)とか言ってましたが、あながち間違いではないと思います。
・モリーをボランティアで探してくれている団体の方は飼い主さんの声を録音してスピーカーで流しながら探すそうです。やはり、声は重要。
●道は無数につながっている。無力感にさいなまれる。
今日、走ってみて気づいたことは、知っているような気になっていた近所の山ですがそこに至る入り口は無数にあり、枝道も無限に思えます。その数の多さと広さに途方に暮れてしまいます。頭で考えると合理的でなく、『もう無理だ』という感情に流されそうになります。
《こんなところに入り口が?!という場所が多数!》
《上から降りてこれましたが、降りてきてその入り口をみたら『立ち入り禁止』となっています》
でも、大切はことは
『諦めたらそこで終わりだ』
という当たり前のことです。でも、くじけそうになるんです。そのためにも、たくさんの人に協力を依頼して、一人ではないんだと思えることが大事です。疲れた時には休んで英気を養うことも重要
どうか、飼い主さんが疲れすぎて消耗してしまうことがありませんように。モリーも飼い主さんも早く会えるようにその途方もない作業の一端を担いたいと思います。
助けて!どらえも―ん!!
《本日12.7kmの山道を走破してスタバでさえ居眠りできてしまうむぎ。お疲れ様》
今日のログです。
綺麗に1周しましたが、探しながらなので行ったり来たりしています。


この赤い中にモリーちゃんはいるのです。飼い主さん含め諦めない!ことが何より大事!!